BiND Cloudのトリセツ


2015.2.16

(上級編)BiNDクラウドで作成したサイトにWordPressを組み込むことはできる?

先月、BiNDクラウドのWebサイトと既存のブログサービスを連携させるための方法を解説した。しかし、既存サービスの連携ではなく、BiNDクラウド上でブログのような仕組みのサイトを作れないだろうか、と考える人もいるはずだ。では、それが実際にできるかどうかといえば、答えはイエスだ。BiNDクラウドでは、「WordPress」というブログシステムを組み込んだWebサイトを作ることが可能なのだ。
WordPressというブログシステムを使えば、通常のブログサービスのようにエントリ単位で記事を作っていくことができる。新しいエントリから順に並んで表示されるようになるので、日記やニュースなど、更新性の高いコンテンツに最適だ。

そのうえWordPressなら、iPhoneなどのモバイルデバイスでも記事投稿ができるようになる。SafariなどのWebブラウザからでも記事の文章を書くことができるし、WordPress公式のアプリなどを使えば、投稿がかなりスムーズにできるようになり、これは大きな魅力だ。

ただし、BiNDクラウドでWordPressを使うためには、プロコース/ビジネスコースが必要になる。 また、方法はここでは詳しく解説しないが、構築にはある程度のステップが必要になるということも覚悟しておこう。構築の手順などは、BiNDクラウドのヘルプや、公式ブログなどが参考になる。

http://www.digitalstage.jp/support/bindcloud/manual/09/01/
http://blog.digitalstage.jp/tips/1580


なお、プロコース/ビジネスコースでは、先に作った通常のBiNDクラウドのサイト中にWordPressサイトを入れ込むことができる。その作例として、このサイトにもWordPressブログを作ってみた。下記のリンクをクリックすると、WordPressエリアに移動するのでご覧いただきたい(ここでは、あえて別ウインドウで開くように設定している)。上記ページのURLを見ると、このサイトのURLである「http://macfan.moon.bindcloud.jp/」の下の階層として存在しているのに気がつくはずだ。


WordPressページ


なお、実際の組み込みに関しては、けっこう手間のかかる作業が必要になる。構築自体もそうだが、見た目のカスタマイズもなかなか厄介だ。

すでにBiNDクラウドでサイトを構築している人が新しくWordPressを組み込もうとした場合、公開URLは元のサイトの下層に設置することができるものの、制作工程としては「別のサイト」として作ることになる。そこでネックになるのが、CSSなどのテーマのカスタマイズだ。すでにあるBiNDクラウドサイトと似た見た目にするためには、細かくCSSをカスタマイズする必要が出てくるだろう。

このように、本格的な運用を行うにはそれ相応の覚悟が必要になってくるが、上でも述べたように、WordPressは日記やニュースなどのコンテンツを載せていくのには最適なシステムだといえる。それでも本格的なWebサイト作りを目指したい、更新性の高いコーナーをiPhoneで投稿できるようにしたいという人は、ぜひチャレンジしてみてほしい。

1:プロ/ビジネスコースでは、WordPressテンプレートの作成が可能。BiNDクラウドで作ったサイトの中にWordPressを組み込むことができるようになる。

2:WordPressテンプレートの作成では、サーバディレクトリの設定や公開URLの設定をしっかり行っておく必要がある。詳しくはBiNDクラウド公式のヘルプページを参照しよう。

3:BiNDクラウドでWordPressテンプレートのカスタマイズを行ったら、必ずWebブラウザでWordPressダッシュボードに入り、ページ上部に表示される[更新]ボタンをクリックしよう。クリックすることで、作成・更新したテンプレートが反映されるようになる。

4:iPhoneの「WordPress」アプリを使えば、記事投稿などがグッと楽になる。なお、画像を投稿したいときは、カメラで撮影した写真をそのままアップロードすると大きすぎるので、別途画像のリサイズアプリなどを活用しよう。

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